一人暮らしの親をどう見守る?高齢者見守りサービスの種類と費用を比べました
一人暮らしの親がいると、電話がつながらないだけでも、
「何かあったのではないか」
と心配になることがあります。
最近は、高齢者向けの見守りサービスとして、Apple WatchやGalaxy Watchのようなスマートウォッチも知られるようになりました。
私も妹から、
「Galaxy Watchなら転倒した時にも役立つみたいだよ」
と聞いたことがきっかけで、離れて暮らす親の見守り方法を調べ始めました。
父も母も今はそれぞれ元気に一人で暮らしています。しかし、以前父が浴室で転倒したことがあり、「もしその時に動けなくなり、誰にも気付かれなかったら」と考えると、何も知らないままでいるのも不安です。
調べてみると、日本には自治体の緊急通報装置、セコムやALSOKの駆け付けサービス、電気ポットを利用した見守り、市販のセンサーなど、想像していた以上に多くの選択肢がありました。
スマートウォッチだけではなかった高齢者の見守り方法
スマートフォンを持つ人が増えたため、Apple WatchやGalaxy Watchが最も一般的なのではないかと思っていました。
Apple Watchには転倒検出や緊急SOSがあり、Galaxy Watchにも転倒検出や登録した連絡先へのSOS送信などの機能があります。ただし、機種や通信環境によって利用条件が異なり、転倒をすべて検出できるわけではありません。事前の設定やスマートフォンとの連携が必要な場合もあります。
腕時計を毎日身に着け、充電や操作を無理なく続けられる方には便利な選択肢でしょう。
「スマートウォッチを検討している方は、Apple WatchやGalaxy Watchの対応機能や価格も比較してみると選びやすくなります。」
スマートウォッチを買っても、充電を忘れたり、家では外してしまったりすれば、必要な時に機能しないことも考えられます。そのため、人気よりも「本人が毎日続けられるか」を考えることが大切なのだと思います。
自治体が行う見守り支援もあります。
厚生労働省の介護サービス情報公表システムでは、地域の見守り・安否確認に加え、緊急時に通報できるサービスも生活支援の一つとして案内されています。相談先が分からない場合は、市区町村や地域包括支援センターへ確認できます。
内容は自治体ごとに異なりますが、緊急ボタン、ペンダント型、携帯型、腕時計型などの装置が用意される例があります。
たとえば千葉県富津市では、腕時計型の装置のボタンを押すと、登録先や消防署につながる仕組みが案内されています。成田市にも固定型または携帯型の緊急通報装置があり、条件によって無料、または月額利用料が必要です。
自治体サービスは対象年齢、独居の条件、持病の有無、所得などによって利用できる人が限定される場合があります。まず住んでいる地域の制度を調べてから、民間サービスを比較するのがよさそうです。
主な見守り方法を簡単に整理しました。
| 見守り方法 | 初期費用の目安 | 月額費用の目安 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 自治体の緊急通報装置 | 無料の場合あり | 無料~地域ごとに異なる | ボタン通報。利用条件あり |
| Apple Watch・Galaxy Watch | 機種代が必要 | 通信契約により異なる | 転倒検出、SOS、位置情報 |
| セコム | 約7万円台から | 3,520円~5,610円程度 | 緊急通報、センサー、駆け付け |
| ALSOK | 0円~70,565円 | 1,870円~3,069円 | 緊急ボタン、相談、駆け付け |
| 象印みまもりほっとライン | 5,500円 | 3,300円 | 電気ポットの使用状況を通知 |
| 市販の見守りセンサー | 数千円程度から | 無料または商品ごとに異なる | 家族のスマートフォンへ通知 |
※料金は2026年7月時点の公式公開情報を参考にした目安です。機器数、工事内容、オプション、契約地域などにより変わる場合があります。
セコム・ALSOK・電気ポット・市販センサーの費用と違い
セコムの「親の見守りプラン」は、救急通報ボタンや防犯センサーを含められるホームセキュリティ型のサービスです。
レンタル方式の公式掲載例では、工事料54,890円と保証金20,000円が必要で、月額は5,610円です。保証金は契約満了時に返却されます。
買い取り方式は、機器と工事を含む初期費用が263,340円、月額が3,520円です。設置する機器や住宅の状況により料金は変わります。家族から安否確認のために駆け付けを依頼する場合は、1時間まで11,000円の料金が別途かかると案内されています。
月額だけを見ると買い取り方式が安く感じますが、最初に必要な金額まで含めて比べる必要があります。
ALSOKの「HOME ALSOK みまもりサポート」は、基本の非常通報装置だけを利用する場合、次の3プランが公開されています。
| ALSOKのプラン | 初期費用 | 月額費用 |
|---|---|---|
| お買い上げプラン | 70,565円 | 1,870円 |
| レンタルプラン | 13,365円 | 2,838円 |
| ゼロスタートプラン | 0円 | 3,069円 |
火災センサーや見守り情報の配信などを追加すると、工事費や月額料金が増える場合があります。
現地へ駆け付けてもらえる安心感を重視するなら、セコムやALSOKが候補になります。ただし、すべての出動が月額料金内とは限らないため、契約前に出動条件と追加料金を確認したいところです。
私が特に意外だったのは、象印の「みまもりほっとライン」でした。
専用の電気ポットでお湯を沸かしたり注いだりすると、その使用状況が離れて暮らす家族へ送られます。初期費用は5,500円、月額利用料は3,300円で、ポットはレンタルです。対象となる自治体では助成を受けられる場合もあります。
毎日お茶を飲む習慣がある方なら、新しい操作を覚えずに使えるのが利点です。ただし、転倒を直接検知したり、警備員が駆け付けたりするサービスではありません。
市販の人感センサーやドア開閉センサー、見守りカメラなどは、Amazonや楽天市場などでも購入できます。
比較的安く始められますが、多くは異常を家族のスマートフォンへ通知する仕組みです。通知を受けた後に電話をするのか、近所の人に頼むのか、救急へ連絡するのかは、家族側で決めておく必要があります。
また、Wi-Fiや専用アプリ、別売りの中継機が必要な製品もあります。カメラについては、本人が監視されているように感じないか、設置前に家族で話し合うことも大切でしょう。
見守りサービスは、孤独死を完全に防ぐことを保証するものではありません。
それでも、いつもと違う変化や緊急事態に、少しでも早く気付くための助けにはなり得ます。
父も母も、今は「まだそんなものはいらない」と言うかもしれません。私も、できればこの先も必要にならないことが一番だと思っています。
けれど、何か起きてから慌てるより、元気なうちに選択肢を知り、家族で話しておくことは無駄ではないはずです。
スマートフォンを使えるか、毎日腕時計を着けられるか、お茶を飲む習慣があるか、緊急時に現地へ駆け付けてもらう必要があるか。
見守りサービスは人気だけで選ぶのではなく、親が負担なく続けられ、家族がどこまで対応できるかを考えて選ぶことが大切なのかもしれません。
参考にした資料
厚生労働省「地域包括ケアシステム」「介護サービス情報公表システム」
富津市「高齢者福祉サービス」
成田市「福祉サービス・緊急通報装置」
セコム「親の見守りプラン」「安否みまもりサービス」
ALSOK「HOME ALSOK みまもりサポート」
象印マホービン「みまもりほっとライン」
Apple「Apple Watchの安全機能」
Samsung「Galaxy Watchの転倒検出・緊急SOS」
※本記事は2026年7月時点の公開情報をもとに作成しています。料金、利用条件、対象地域、サービス内容は変更されることがあります。申し込み前に、各自治体や各事業者の公式情報をご確認ください。






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